自殺者数増加 孤立する米退役軍人
米国では、自殺者は年間で約3万人。その内20%が退役軍人である。全土に1600あるVA(退役軍人局)医療施設では、退役軍人の自殺を予防するために色々な措置をとっているが、近年若年層の間で自殺者は増加している。
最近の国防総省の発表では、05年から07年まで18才から29才までの退役軍人の自殺が26%増加。この年齢層の多くは、イラク・アフガンからの帰還兵である。昨年、政府は5年間VAへ250億ドルの資金増加を決定し、精神障害ケアーを重視してきた。
VA医療施設へ行くと、壁には「自殺予防ホットライン」の電話番号、受付には「自殺の危険性チェック」といったチラシがある。ネット上でカウンセラーとのチャット・サービスもすすめられている。もしカウンセラーが、チャット中、退役軍人の鬱状態が重いと判断すれば、即自殺予防ホットラインへまわされることとなっている。
自殺数の増加には、アフガンは9年、イラクは7年と長引く戦争で、兵士は度重なる派遣を強いられ、帰還後社会から孤立していく背景がある。
ベトナム戦争では、徴兵制度の下で、ほとんどの兵士は1度だけの派遣だった。イラク・アフガンでは、兵士の中には数度の派遣を経験し、兵役期間が終了しても軍は除隊を認めず、兵役期間を延長するストップロス制度もある。戦場では、常に前線に立たされ、軍基地から基地へと移動する際も危険がつきまとう。
その結果、帰還してからPTSD(心的外傷後ストレス障害)や鬱病をかかえこむ兵士が多い。非営利のシンク・タンクのランド・コーポレーションは、イラク・アフガンからの帰還兵の20%がPTSDか、鬱病を患っているという。
戦争開始時に比べ、メデイアのイラク・アフガン報道は減り、兵士の存在自体が忘れられている。地方の小さな町を訪れると、今だメイン通りには黄色のリボンが飾られ、町ぐるみで帰還兵を待つ姿も見かけるが、その規模は小さくなってきている。社会に歓迎されず、帰還兵はより孤立を深めているようだ。
(Newslogusaブログ)




Tweets that mention 自殺者数増加 孤立する米退役軍人 | ニューズ・マグ -- Topsy.com / 10.05.31 8:35 PM
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