酒場へも実弾入りのピストルOK

10.07.22 by   カテゴリー : 世界の窓

 米アリゾナ州では、4月、銃携帯を緩和する新銃法が成立した。ピストルを隠した状態で携帯する場合には、許可書が必要だったが、今夏から許可書の義務づけはなくなる。新法では、バーにも実弾入りのピストル携帯が可能となるのだ。

 4月16日、ジャン・ブリュワー州知事は、上院で通過した新銃法案に署名した。「個人の権利と責任を強く信じる。この法案は、憲法修正第二条の銃保有と携帯の権利を守るだけでなく、これらの権利をまた復活させると信じている」としている。

 アリゾナは、かねてから銃には寛大な州である。「オープン・キャリー」、銃身の一部を見せた状態ならば、郵便局など連邦政府施設を除いた場所へ携帯可能である。しかし、合法とはいえ、銃を見せた形で携帯することには社会的にためらいがあり、多くの人はバッグやシャツの下に隠した状態で携帯している。このように携帯する銃は、「コンシールド・ウエポン」と呼ばれている。「コンシールド・ウエポン」携帯には、今まで州発行の許可書が必要であり、許可書申請には、実技・法律の講習会を受講、テストに合格という条件が必須であった。

 ジャネット・ナポリターナ前知事(民主党)は、知事在任の7年間、10以上もの銃法案に拒否権を発動してきた。バーやレストランに、実弾入りの銃を持ち込むことにも反対してきた。共和党の新知事へ交代してから、銃政策にも大きな変化が見られたこととなる。

 アリゾナでは、銃は簡単に手に入る。購入時に、銃店はFBIに購入予定者の前歴がないかどうか、電話で問い合わせる。10分ですむ。ライフルは18才以上、ピストルは21才以上ならば購入可能である。各地で開かれている中古銃の展示即売会では、FBIチェックは必要ではなく、時にはガレージセールで銃が売られていることもある。

 この新法の背景には、保守派の銃愛好家たちの支持がある。レッドネックと言われる無学で偏狭な人々は、一般に銃を好む。多くが、NRA(全米ライフル協会)の会員でもある。私が住む片田舎では、住民のほとんどが銃保有者である。一家に一丁ではなく、一人に一丁という具合に。ライフル、散弾銃、ピストル入り混ぜて30丁保有という収集家もいる。

 ジョン・ウエインの時代は終わったはずだが、実弾入りのピストルを酒場に持ち込んでもいいという新法は、これらのレッドネックを喜ばせるとしかいえない。

(写真はオープンキャリー Flickr ONE/MILLION)

 Newslog USAブログより

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1 コメント

  1. Tweets that mention 酒場へも実弾入りのピストルOK | ニューズ・マグ -- Topsy.com / 10.07.23 11:14 AM 

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