フランスで家族13人が、悪魔を恐れて3階から飛び降り

 23日朝5時頃、仏・ベルサイユの西方20キロ程の労働者と移民の町ベリエールに住む家族ら13人(子供7人、大人6人)が、3階の窓から飛び降りるという不思議な事件があった。

 父親のフランシスコ・コンスタンタン氏は、赤ちゃんが泣くのでミルクを準備しに裸で台所へ立った。テレビを見ていた奥さんとその姉妹ら女性3人と男性から「お前を殺す」と脅されて、姉妹の持つナイフで手を刺されたと証言した。階下に逃れてそこで隣人に服を貸してもらったという。再び自分のアパートに戻ってみると、家族は悪魔だと叫びながら全員が窓から飛び降りたという。パリジャン紙やフランス通信(AFP)が伝えている。

 事件後、生後4ヶ月の赤ちゃんはすぐに死亡した。子供2人はパリのネッケー病院に運ばれ、その他の子供や大人6人も別々に病院で治療を受けているという。

 ミッシェル・デスパン検事は当初の父親の証言に基づき、家族が父親を悪魔と見違えた説を支持していた。しかし、26日、入院した家族から、これとは反対の証言を得て、家族内での紛争が原因ではないかと見るようになっている、と仏国営放送A2などが報じた。

 彼らの主張では、コンスタンタン氏が4時頃に部屋にやってきてナイフで窓から飛び降りるように脅したのだという。同じ郵便受けに名前のある義弟のベンジャマン・カワ氏と妻のユーリュディスさんのいい分だ。

 検事は「例え調査で部屋から宗教の本が見つかったからといって、福音主義者の家庭では珍しいことではない」として宗教説を回避している。

 しかし近所の証言によると、飛び降りる時に、ある女性は「キリストの名において」と言っていたという。

 幻覚剤や麻薬は家から見つかってないという。なぜ全員が窓から飛び降りなければならなかったのか?なぜそんな時間に集まっていたのか?など疑問が残った。

 24日午後、現場に行くと、ゴミを捨てに出てきた高齢の男性は「一家はコンゴの人だ」といった。同じ入り口のアパートに住んでいるが、付き合いはないという。他の人に聞いてみたらと郵便受けの置いてある階段口に入れてくれた。青年たちが、そのアパートなら「間取りは三DKだ。トントン(叔父さん)がいる」と答えていた。

添付写真 (写真撮影/筆者)
左から:
ー入り口のドアは調査のため封蝋されている。

ー事件のあったベリエールの最低家賃住宅(HLM )玄関

ー写真では、右側の2本の樹木の間の窓から家族が降下した

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