違法行為か人権問題か -追い出される「トラベラーズ」たち
一定の居住地を持たない「トラベラーズ」たちが不当に土地利用を行っているとして、英南部の町バジルドンのカウンシル(地方自治体の1つで、日本で言うと市役所、町役場などに相当)が、立ち退き強制を執行することになった。トラベラーズたちは立ち退きを拒否しており、これに賛同する支援者を中心に大きな反対運動が発生。国連委員会が人権上の理由から強制立ち退きを停止するよう政府に求め、居住問題は国際的にも注目された。
「英国ニュース・ダイジェスト」の今週号に掲載された、ニュース解説記事を、ここに採録してみたい。
―「トラベラーズ」とは?
「トラベラーズ」とは、直訳すれば「旅行者たち」となるが、この言葉は英国では別の意味でもよく使われる。欧州で生活する移動民族のことを指すのだ。中でもロマ民族の人は「ジプシー」と呼ばれる。
実際には、ジプシー(この言葉は日本語では差別語扱い)とトラベラーズを一緒にして、「トラベラーズ」と呼ぶ人もいれば、蔑称として「ジプシー」という人もいる。政府の文書を見ると、「ジプシーとトラベラーズ」=移動民族という使い方をしている。
トラベラーズたちは一定の居住地を持たず、農場補助など季節作業者やくず鉄処理、馬の管理など、不特定の業種に就きながら家計を支え、ワゴン車やキャラバンを住居として暮らしてきた。近年では通常の家に住むトラベラーズも増えてきたが、あくまでも一時的な宿泊場所で、いずれは移動することを想定している。
―10年越しの交渉
英南東部エセックス州に位置するバジルトンには、「デール・ファーム」と呼ばれる、アイルランド系トラベラーズが生活する「ホールティング・サイト」(「停止場所」の意味)がある。トラベラーズが居住する場所としては英国内で最大と言われる。
デール・ファームに住むトラベラーズたちは800人から1000人で、キャラバンなどで生活している。
もともとは1970年代、カウンシルが、40家族のロマ人系トラベラーズたちに対し、当時は廃棄物置き場だった場所のそばに住居の建築許可を与えたのが始まりだ。90年代半ば、廃棄物置き場の所有者がデール・ファームをアイルランド系のトラベラーズたちに12万2000ポンド(約1400万円)で売却している。
問題が生じたのは、土地そのものはトラベラーズ自身が所有しているものの、この場所が都市計画に厳しい制限がつく「グリーンベルト」地帯(最後につけた、関連キーワード参照)である上に、トラベラーズたちの一部が住居の建築許可を得ないままに住宅を建設していたことから生じた。
その後、違法建築の住宅に住むトラベラーズたちとカウンシルとの交渉は。裁判沙汰にまで発展し、カウンシル側はデール・ファームの外に代わりの住居を準備するなどの案を提示したが埒が明かなかった。
今年7月、カウンシル側は違法占拠を続けるトラベラーズ側に対し、28日間の猶予期間を経て、立ち退くよう依頼したが、これにトラベラーズは応じなかった。
9月16日、控訴院判事は建築法違反を根拠として、カウンシルによる立ち退き令を支持する判断を出した。「法の下ではすべての人が平等であるべき」とするキャメロン首相、ミリバンド野党労働党党首もカウンシルを支持する見方を示す一方で、国連人種差別撤廃委員会は9月上旬、立ち退きがトラベラーズたちの生活に与える悪影響から追い出しに反対し、政府に対し「文化的に適切な宿泊場所を特定し、これを提供するべきだ」と提言した。
―地元住民との摩擦
バジルドンのトラベラーズ立ち退き要求事件が全国的ニュースとなったのは、デール・ファームのトラベラーズ用地が国内数ヶ所に設けられた同様の場所の中で最大(約2万平方メートル)であったことに加え、地域住民とトラベラーズたちとの摩擦も背景要因にある。
政府はこれまで、移動型生活を行うトラベラーズたちの生活慣習を尊重する姿勢を見せてきた。イングランド地方にはカウンシルが合法に提供しているトラベラーズ用敷地が5000ヶ所設けられている。しかし、デール・ファームのように緑に囲まれた広大な敷地がトラベラーズ用に利用されることで、景観が崩れる、あるいは一般市民向けの住宅建設に悪影響を与えると考える住民が少なからず存在する。
トラベラーズが英国に姿を見せた15世紀末頃から、トラベラーズたちは時の権力者による迫害を受け、一段低い存在として国民から差別の対象にもなってきた。「一定の場所に住居を持たないのが慣習であれば、移動すればよいだけではないか」と考える国民も多い。
しかし、先の約5000ヶ所の敷地や、個人が所有する敷地でトラベラーズたちが合法に住居を建設できる場所は、いずれもキャパシティーが一杯になっており、今回のデール・ファームのトラベラーたちも、ここを追い出されたら、「行き場がない」のが現状であるという。あるテレビの記者が「定住してしまってはどうか」とデール・ファームのトラベラーズの1人に聞くと、「移動するのは私たちの文化の根底にあるから」と説明していた。
トラベラーズ以外の人からすれば、「トラベラーズ:移動民族」であるのに、何故「移動」しないのか、という疑問はなかなか、消えない。
一定の期間特定の場所に住むのであれば、移動型生活習慣を断念してもらうのか、それとも、「隣にはトラベラーズのキャラバンが停泊している」状態を国民に甘んじてもらうのか、難しい選択となる。現在のところは、英国内の司法制度も政治家も移動型生活の維持には厳しい見解を示す結果となっている。
―関連キーワード
Green Belt:緑化地帯、グリーンベルト。「グリーンベルト」政策とは無制限な都市化を抑制するために打ち出された、都市計画のための施策。ある土地がグリーンベルト地帯に設定された場合、その土地の史跡、田園地帯、アウトドア空間の維持、自然保護などを考慮に入れた都市開発を行う必要がある。1938年ロンドンで最初に導入され、次第に英国全体に拡大した。イングランド地方のグリーンベルト地帯は全面積の約13%に相当する。環境保護運動家たちは、イングランド地方のグリーンベルトが毎年約800万平方メートル縮小している、と主張している。
***
一両日中に、「英国ニュースダイジェスト」のウェブサイトに、この解説記事が掲載され、トラベラーズに関して詳細な説明が出る予定です。
http://www.news-digest.co.uk/news/component/option,com_frontpage/Itemid,1/
ベルサイユのパン屋GUINON、超人気の「バゲット」と「蒸しマカロン」に長蛇の列
ベルサイユ宮殿に行った帰りに寄るといい。私がこれまでに食べたどんなバゲット(パン)よりも美味しいギィノン(GUINON)のバゲットをすすめたい。味は軽いパンの風味だが、腰が強くまるでチューインガムのようだ。指でつぶしてもまた同じ形にすぐ戻る。こういうのはおそらくはグルテン質の多いフランスのボース平原の小麦を使ってパンの練りと熟成に時間をかけているはず。過激な舌触りの塩の味はいつも気になるバゲットだが、ここの店では塩と酵母を少なくしているという。いちど食べたらまた食べたくなるが、毎日はベルサイユには買いに行けないのが難点。
9月20日(土)に偶然に見つけた店だが、人だかりの凄さに野次馬的にのぞいてわかった。日曜日には隣2-3件の店先まで人がならぶという超人気のベルサイユ宮殿前のパン屋さんだ。
このパン屋さんには他に名物があった。あまり知られてないかもしれないが、チョコレート色した大きな塊のうえに白いクリームのようなものが乗ったマカロンで、蒸気で蒸したものだという。ちょっと変わっている。
住所はベルサイユ宮殿を背にやや左よりの通り Rue de la Paroisse(パロワス通り)半ばにあり、大きな書店 Gibertの隣。日本に持ち帰る時には紙袋からだして半分ぐらいに切りビニールで包むともつ。しかし早めに食べるのが美味しい。(ブログ「フラネット(パリ通信)」より)
仏上院議員選挙で左派が勝利 ―「異常な民主主義」に終止符
25日に投開票されたフランスの上院選挙(定数348)で、最大野党・社会党や緑の党などで構成する左派連合が、1958年の第5共和制開始以来初めて、議席の過半数を獲得した。来年4月の大統領選挙で再選をめざすサルコジ大統領にとっては大きな打撃となる。
仏国営ラジオ・フランス・アンフォによると、フランソワ・オランド社会党前書記長は、左派の勝利はサルコジ政権の失敗の帰結だと発言した。
フランスの上院選挙は、下院議員や地方議員、自治体の代表らで構成する選挙人団による間接選挙で、任期は6年となっている。上院定数は348で、今回の改選議席は170。メディア報道によると、左派の野党勢力の議席は非改選分と合わせて179となった。下院(国民議会)は、保守系与党・民衆運動連合(UMP)が過半数を占めている。
欧州エコロジー・緑の党のエバ・ジョリ大統領選候補は、上院での左派勝利は、「サルコジ体制の破綻を地方議員が察知したことを示唆する」、また、「これまでの異常な民主主義に終止符を打つことをフランスが選択したのだ」と評価した。
社会党は、上院がサルコジ政権への対抗機能を回復することになったと宣言した。ジャン・ピエール・ベル社会党上院議長は、サルコジ大統領に関係する疑惑事件の調査委員会の設立が「今後は妨害されることなく」実現が可能になるだろうと発言した。
オランド社会党前書記長は、左派の勝利はサルコジの「政治体制が崩壊したこと」を意味し、単なる「失敗以上のもので、右派の心理的障害となった」と述べた。
シャラント・マリチーム地方審議会議長で元大統領候補のセゴレーヌ・ロワイヤル氏は、経済的・精神的に最悪の危機の中で、効力がない政治を地方議員が拒絶した、と述べた。
極右派国民戦線(FN)のマリーヌ・ル・ペン氏は上院議員選挙の結果に「とても満足している」と答えている。
10月1日に予定される上院議長の選挙には社会党上院議長のジャン・ピエール・ベル氏が立候補するものと見られる。右派はジェラール・ラルシェ上院議長(UMP)の再選を望んでいる。
フランスでは、上院議長は大統領に次ぐ、政治のナンバーツーの位置にあり、公式の国家行事では上院議長が大統領の脇に並ぶ。大統領が急死した場合は、大統領代行となる重要な立場にある。上院議長は国家憲法審議会と高等司法審議会の任命権を持っている。(ブログ「フラネット(パリ通信)」を元に作成)
アムネスティー国際ニュース -ネパール:内戦の傷跡~行方不明家族の真実を求めて
10年間にわたって続いた、ネパール政府軍(当時)とマオイスト(共産党毛沢東派)との間で繰り広げられた内戦は、多くの死者・行方不明者を生みました。内戦が終結して6年たった今でも、1300人以上の行方がわからないままとなっており、戦争の傷跡は今も深くネパールに残っています。(アムネスティー国際ニュース)
サンジーヴ・クマール・カルマは、その行方不明者の1人です。2003年10月、当時学生であったサンジーヴは、ダヌシャ郡ジャナクプル市に友人とピクニックに出かけ、軍と警察によって拘束、ジャナクプル市の警察署に連行され、マオイストとの関与について尋問されました。
友人らの何人かは尋問後に釈放されましたが、サンジーヴと4人の友人は、それ以来「行方不明」となったままです。行方不明になった地名を取って、「ダヌシャ・ファイブ」と呼ばれる彼らの家族は、5人が生きているのか、殺されたのかもわからないまま不安な日々を過ごしています。
2010年9月、国家人権委員会は、5人と思われる遺体を掘り起こしました。この新証拠に基づいて、警察が捜査を迅速に進め、加害者を裁判にかけることが、これまで以上に重要になってきています。
彼らに何が起こったのか、5人の家族が真実を知るために、捜査を一刻も早く進展させるよう、ネパール警察に求めるオンライン署名に参加してください。
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=4152&mm=1
(日刊ベリタより)
10月10日にシンポ「日本スポーツの『これまで』と『これから』」
案内をいただいたイベントの紹介です。チラシもPDFファイルでダウンロードできます。
20111010メディア総研「体育の日シンポ」.pdf
「体育の日」スペシャル・シンポジウム
日本スポーツの「これまで」と「これから」
~JOC・日本体育協会創立100周年の節目に~
1911(明治44)年、大日本体育協会の創立から、オリンピックをはじめ国際的に進出した日本スポーツ界。今年は「スポーツ基本法」も制定され、日本女子サッカー代表チームが団体として初めて国民栄誉賞を受賞するなど、日本スポーツは隆盛を極めているようにも見えます。しかし、戦前・戦後のスポーツ史を振り返れば、「商業主義」「国威発揚」「ジェンダー」など、さまざまな問題を抱えてきたことも一面の事実です。体協創立100年の節目に、メディアの果たすべき役割も重視しながら、「総体としての日本スポーツ」の進むべき方向を探ります。
期日:10月10日(月・祝)午後1時30分~午後5時00分
場所:明治大学駿河台キャンパス・リバティタワー1012教室
―― パネリスト(敬称略)
伊藤 静夫 日本体育協会スポーツ科学研究室長
滝口 隆司 毎日新聞運動部
谷口 源太郎 スポーツジャーナリスト
來田 享子 中京大学スポーツ科学部教授
司会 森川 貞夫 市民スポーツ&文化研究所
資料代:500円
(学生・メディア総研維持会員は無料)
主催:スポーツ政策研究会、メディア総合研究所
問い合わせ:メディア総合研究所
新宿区荒木町1-22-203 電話:03-3226-0621 FAX:03-3226-0684 Mail:mail@mediasoken.org
(ブログ「ニュースワーカー2」より)
波津先生の「番組案内」
明日とあさっての2日分にしておきます。NHKBSプレミアムに集中的にいい番組が目立ちます。
27日(火)
◎午後1時 NHKBSプレミアム 映画「グッドモーニング・ベトナム」
※ベトナム戦争の真実に迫った、優れたアメリカ映画の1つです。1987年制作。お勧め。
午後8時 NHKBSプレミアム 「旅のチカラ マイ・ラスト・ミュージックを探して ジャーナリスト鳥越俊太郎」
●午後9時 NHKBSプレミアム 「発見 驚異の大宇宙 ホーキング博士の宇宙 地球外生命は存在するか」
●午後10時 NHKBSプレミアム 映画「デルスウザーラ」(黒沢明監督)
●午後10時 NHK教育テレビ 「さかのぼり日本史 幕末・危機が生んだ挙国一致④ペリー来航」
◎深夜0時25分 NHKBSプレミアム 「BS歴史館 日本史の常識大逆転②ペリー来航 幕府は弱腰ではなかった」
※再放送です。これは面白かった。
28日(水)
午前8時 NHKBSプレミアム 「美の壺 石畳」(再放送)
●午後7時半 NHKBSプレミアム 「地球ドラマチック プードルは以下にして小型化されたか」
※今年、卒論「日本人とペット」で、人間の身勝手さを論じた小島さんほか、ペットに関心のある人、とくにどうぞ。
午後8時 NHKBSプレミアム 「たけしアートビート 伝説の宮大工 西岡常一の弟子 小川三夫」
●午後9時 NHKBSプレミアム 「世界ふれあい街歩き ドイツ リューネブルク」
◎深夜0時 衛星第1テレビ 「メンフィスへの道 キング牧師暗殺(前)」
「シャ-マンの国」ロシアとプーチン<下>
11.09.26 by タチヤーナ ・スニトコ カテゴリー: 世界の窓
「プーチンはシャーマンになりたい」という記事には、彼がオカルト現象を操つると書かれています。ロシアの地方のトーテム動物に首輪をつけるというプーチンの「趣味」の儀式に、それが現れているというのです。オカルト現象を行う人たちは、良い魔術師がプーチンのPR活動を指導していると言っています。(http://nr2.com.ua/policy/281689.html
)。
いろいろなトーテム動物を使ってオカルト現象を操ることは、人々・民族・地方に影響を及ぼす助けとなると考えられています。
虎はロシアの極東にあるタイガの主です。プーチンはタイガで、虎に首輪を取りつけました。カスピ海の主はベルーガ(カスピ海の一番大きい魚でチョウザメの一種;ベルーガの卵が有名なキャビア)です。プーチンはカスピ海でベルーガに送信機を取りつけました。ロシアのトーテムは熊です。「プーチンの党」の旗には熊が描いてあります。現在の大統領の名前は「メドヴェージェフ」 (熊)です。
ところで、暴走族の「真夜中の狼」の名前は偶然なのでしょうか?
プーチンとトーテム動物との関係は2000年に始まりました。シェルバートヴ記者が書いたところによると、ネネツ人の詩人で、シャーマンでもあるユーリイ・ウェッラさんは、プーチンに雌のトナカイをプレゼントにしました。トナカイはモスクワに連れて来られることはなく、北極圏の群れの中に留められ、「プレジデーンスカヤ」(「大統領の」)という名前がつけられました。選挙の最中(2000年5月)に、このトナカイは子を生みましたが、そのトナカイの子は狼に噛み殺されました。その時以来、トナカイの子は皆いなくなりました。トナカイの飼い主は「これは凶兆である」と言います。「トナカイの子が病気になることは、そのトナカイの子の持ち主(プーチン)は、何か以前に悪いことをやったのだ」と説明しました。(http://www.ari.ru/doc/?id=2039)
「ソビエト権力とオカルティズム」については、沢山の書籍があります。スターリン時代の国家保安機関にはオカルティズム部門がありました。スターリンのニックネーム「コバ」は、「予言者」を意味します。スターリンは有名な魔術師であり哲学者であり、オカルト主義者であるグルジエフと一緒に神学校で学びました。
ダニイル・アヌヅレーエヴ(Даниил Андреев)は彼の著書「世界のバラ」(Роза мира)の中で、「スターリンは日の出前に『ホッハ』という失神状態になり、悪霊と交信していた。このために、スターリンはソビエト政権の指導者の他の誰よりも、長い年月、権力の座にあった」と書いています。
不思議な偶然からか、2003年12月 23日(スターリンの誕生日)に、ロシア大統領候補者がノミネートされました。ノミネートは、モスクワ国立鋼鉄大学(この大学はロシア語で「スターリ」と称します。「スターリン」はロシア語で「鋼鉄の」を意味する)の会議の場でなされました。
オカルト主義者は、これはプーチンとスターリンの霊魂を結びつける試みであったと言います。人がある人の重要な日(例えば誕生日とか命日)に何かを開始するという行為は、その人の霊魂のリズムと共鳴すると考えられています。例えば、人が「スターリ大学」で何かを始める、または何かの魔術の儀式を行うということは、その行為がスターリンの霊魂により助けられ、支えられるということです。そのような重要な日を開始日とすることは、全ての重要な活動にその霊魂の強い運気が宿ることになるという訳です。
ところで、プーチン首相はスターリ大学を忘れません。2006年、政府は、スターリ大学に大きな補助金を与えました。2008年、プーチンは科学センターを設立する計画について話し合うためにスターリ大学を訪問しました。今年5 月30日と31日には、スターリ大学においてロシアの教師の最大組織(全ロシア教育者協会、加入人員32万人)の会議が開催されました。この会議で、プーチン首相は演説をし、自分が率いる「統一ロシア」の「社会人民戦線」(Общественный
народный фронт)への加入を呼びかけました。
さて、有名な「プーチンが男の子にキスしたこと」についても何かオカルト的な説明はないでしょうか。
2006年6月28日、プーチンはクレムリンを歩いていました。見学に来ていた小学生を見かけて、その中の一人の男の子に名前を聞き、シャツをあげてキスをしました。周囲にいた人たちは、非常に驚きました。常識ではこの行動を理解することは不可能です。この出来事から、「プーチンは子供を食う」というジョーク、同様のタイトルの歌、ナボコフの小説「ロリータ」のパロディー等ができました。
プーチンのキスシーンはYoutube で見ることができます:
http://www.youtube.com/watch?v=hkwFzEAWnQ4;
「プーチンは子供を食う」歌: http://www.youtube.com/watch?v=EXHKH_ZxFBA)
ロシアの大統領の選挙は来年3月 4日に実施されることが決定されました。3月 5日に(スターリンの命日)には、新大統領の名前が発表されることになります。
「頭ではロシアのことは分からぬ」は有名なロシアの詩人チュッチェフの言葉です。
1900年6月12日にレオ・トルストイは日記にこう書きました。「私は支配者が完全な気狂いであると信じている。彼らは常に、正常な人たちが達することができないゴールに達する。何故ならば、彼らには道徳心による自制もなく、恥もなく、真実も関係なく、良心もなく、ましてや恐れを感じることもないからである」。(本原稿はロシアの新聞雑誌に掲載されているので、著者はここでは自己の意見を述べているわけではありません。)(日刊ベリタより)
「シャ-マンの国」ロシアとプーチン<上>
11.09.24 by タチヤーナ ・スニトコ カテゴリー: 世界の窓, 文化
禅宗では、公案は“無理会話”と言われています。修行者が悟りを開くための課題として与えられる問答質問です。通常の生活においては愚にもつかないことによりそれが事実であるという感覚をなくすことができます。
ノーヴォスチ通信社撮影の写真の中で、プーチン首相は「真夜中の狼」という暴走族のリーダーであり、「外科医」というニックネームの男と一緒にいます。これは、黒海北東岸にあるノボロシースク市で2011年8月29日に行われた「暴走族祭り」での一場面です。
新聞記者は次のようなコメントをしています:「プーチン首相はオートバイに乗っている!第2次世界大戦中のオートバイが果たした重要な役割について語っている!反社会的・反政治的なオートバイマニアたちの活動はどのように戦争や退役軍人やプーチン首相自身と関係しているのだろうか?頭がおかしくなってくるほどです!」 (http://www.online812.ru/2011/08/30/003/)
ロシア大統領選挙は2012年3月に行われます。現在のメドベージェフ大統領もプーチン首相も自分が立候補するかどうかについては何も語っていない状態ですが、広い国の舞台では「シャーマニズム」といえる動きが活発です。
シベリア民族の伝統な信仰形態はシャーマニズムであり、エヴェンク語(ツングース語の一つ)の「シャーマン」という言葉は「知る人」を意味します。シャーマニズムではシャーマンのトーテム動物(トナカイ、熊、虎、狼など)との繋がりはとても重要な役割を果たします。
2011年3月19日、プーチンはロシアの極東にあるハカシヤ保存林にスノーモービルに乗って行き、雪豹(snow leopard)に送信機がついた首輪を取り付けました。
ハカシア共和国の紋章には雪豹が描かれていますが、現在はもうハカシアには雪豹はいません。そのために、別の場所のクラスノヤルスク地方タイガで雪豹を捕獲してヘリコプターで檻に入れてハカシアへ運んで来ました。その後、一週間後のプーチン首相の訪問を檻に入れられたままの状態で待たなければなりませんでした。その間、雪豹は檻から逃げようとして顔にひどい怪我をしました。
雪豹はとても珍しい動物です。クラスノヤルスク地方にはもう7ー8匹しかいません。動物専門家によると、集団から一匹でも引き離すことは保存上からは致命的になる可能性があり、檻に押し込められた状態の一日一日が非常に悪い結果に繋がる可能性があるということです。
新聞によると、プーチンは滅び行く動物の保存活動を管理しています。2008年にはウラジオストック市から100キロ離れたウスリースク保存林でアムール虎(シベリアトラ)に首輪をつけ、2009年の夏にはオホーツク海で腰まで水に浸かりながらシロイルカに送信機をつけ、2010年4月には北極海のフランツ・ヨーゼフ諸島でホッキョクグマ(シロクマ)に首輪をつけ、2010年5月にはイランから輸入した豹を黒海沿岸の「ソチ国立公園」に放しました。
プーチンの希望により、2012年のソチオリンピックのシンボルとして雪豹のような動物が選ばれました。
プーチンが野生動物の管理のために各地方を訪問する都度に自然保護団体の人々から理解に苦しむ質問が投げかけられます。
ノヴァヤ・ガゼタ紙 には、プーチン首相の大きな猫類に対する愛情を分析する人々は、個人的な見解として、「プーチン首相は大きな政治の舞台で何かの自己実現を果たすのではないだろうか?」と言っています。(http://www.novayagazeta.ru/data/2011/032/11.html)
心理学者によれば、動物に首輪をつける行為というのは一人の「アルファ雄」がもう一人の「アルファ雄」を征服することであり、勝つことで自分のコンプレックスを取り除くことであるということです。政治的戦略としてプーチンは自分を「マーチョ」(Macho、メキシコスペイン語でいう筋肉ムキムキマンのこと)のように見せたいということかもしれません。
最近、インターネット上にとても巧みな職人技で作られたビデオ(http://www.youtube.com/watch?v=1Easr8WTwx)が載っています:プーチンのファンである若い女性が彼女らのグループを「プーチン軍隊」を名づけ、乳房でカメラを遮るのです。プーチンの為にTシャツを、又はプーチンに敵対する誰でものTシャツを、引き裂くのです。プーチンのファンは「プーチンの為に引き裂くビデオ・コンクール」を公開募集しています。賞品はiPadです;このスポンサーが誰なのかは誰も知りません。彼女たちは「プーチン首相は清廉な政治家であるのみならず、『デラックスな』男性だ!(ロシア語:шикарный мужчина) 」ということを伝えたいのでしょう。
ロシア語で、「プーチンの為に破る」、 「プーチンの為に破る ビデオ・コンクールに参加しなさい!」と書いてあります
http://goyvesti.ru/?p=6306 http://nnm.ru/blogs/torbinz/porvu_za_putina_i_ipad/
言葉の注釈:
このビデオは2つの言葉の意味に基づいています;:
1)ロシア語の動詞「ポルヴァチ」(рвать/порвать)は紙とか布とかTシャツなどの何かを引き裂きバラバラにする(例えば、狼は彼をバラバラに食いちぎった)ことを意味します。
もう一つの連想は人気映画の「運がいい紳士たち」の中で使われている犯罪用語スラングの言葉「お前の口を引き裂いてやる」 を思い浮かばせます。
2)ロシア語の「グルーヂ」は「乳房」や「胸」を意味します。
「グルーヂで遮る」や 「グルーヂで守る”」は「体を張って守る」や「身をていして守る」を意味します。
* * *
プーチンの2000年の「白黒写真のネガ(眉毛がなくて、顔には色がない)・ドブネズミの子(プーチンのKGB時代のあだ名)・魚の目を持つ人」のイメージは2011年には「マーチョ」(筋肉ムキムキマン)のイメージに変わったのでしょうか!それは「妻は夫を見慣れている」ということなのです。結婚する時は、女は男がイケメンかまあまあのレベルかよく分かるけれども、時が経つと慣れてしまって気がつかなくなってしまうのです。大事なことはお互いの関係なのです。
インターネットではプーチンの写真の方がハリウッドのスターたちより多いのです。人気のジョークは「プーチン首相がいないところはない」です:「朝、新聞を開くとプーチンがいる。ラジオをつけるとプーチンです。テレビをつけるとプーチンです。それで、缶詰を開けるのは諦めました。」
もちろん「“真夜中の狼」の暴走族とかiPadを狙う若い女性たちはプーチン応援の選挙民だとは必ずしも限らないけれど、多くの人々の心の中にプーチンの存在感が定着することはありえます。
ところで、セクシーな宣伝活動はプーチンの政治的プログラム(これは明確にはされていないし、正しくは「非公開の計画」ということなのでしょうが)と何か関係があるのでしょうか?(ウクライナの「ドレスコード」という名のラップのバンドが作った「プーチンが運転する」というパロディービデオを次のサイトで見ることが出来ます:http://www.youtube.com/watch?v=s-bW80i0e1w)。
「ロシアの指導者は誰か?」を示す願望の為だけにプーチンがマーチョを演じ、野生動物に首輪をつけて回り、「旅の人」というニックネームで全国を旅しているのでしょうか?(本原稿はロシアの新聞雑誌に掲載されている見解を紹介しており、著者個人の意見を述べているわけではありません。)(日刊ベリタより)
波津先生の「週末の番組案内」
明日から日曜までの3日です。見逃せない番組がいくつかあるので、寝不足君ですが、これだけは、と思いまして。一押しは、23日夜10時の「マイケル・サンデル究極の選択 テロリストの処刑は許されるのか」、それに、25日夜10時の 「ETV特集 原発事故への道程 後編 安全神話の誕生」です。必見です。
あす23日(金)
●午前10時 NHK総合テレビ 「そこが知りたい 復興を急ごう」
◎午後9時 NHKBSプレミアム 「BS歴史館 日本史の常識を大逆転②幕府は弱腰ではなかった 黒船襲来47日間の攻防」
◎◎午後10時 NHK総合テレビ「マイケル・サンデル究極の選択 テロリストの処刑は許されるのか」
※今回は、サンデル先生の一連の番組でも、とくに注目すべきテーマです。これに似た設定は、僕もかつて、3年生の授業「生活と規範意識」でやったことがあります。
「君が、ヒトラーが2歳のころに、タイムマシンで飛んだとする。幼年ヒトラーは、崖の淵にいる。手で押せば、転落して死に、その後にヒトラーが殺すことになる600万人のユダヤ人を含む、欧州人3000万人以上を助けることになる、とする。君は、ヒトラーを殺せるか」という設問です。
これはヒトラー2歳というところが、もう1つ、事態を複雑にしています。
だったら、すでに総統になったヒトラーでもいい。
「1939年、彼の執務室に、タイムマシンで飛び込み、射殺することができるとすれば、やるか」
これは、死刑の是非とも通底する難問です。昨年、僕の授業でこんな設問を投げかけられたことを覚えている人々も含め、サンデル先生は、どんなふうに議論を整理していくのか、ぜひ見て下さい。
●深夜0時 衛星第1テレビ 「ネズミ族と呼ばれて 北京 地下に住む人々」
※富裕層はますます富み、貧しい人々は非人間的な暮らしを強いられる、主要国中、最も情け容赦ない資本主義社会、中国。その実態をえぐります。空母なんか作っている暇があったら、中国政府は、国民の暮らしを最低限保証すべきでしょう。
ただし、「中国の空母建設」を騒ぎ立てる日本の一部の人々にも、言っておきたいことがあります。空母なら、インドも、ブラジルも、イタリアも、いやまだまだ、たくさんの国が持っています。まるで、中国が、アメリカに次ぐ世界第2の空母保有国になるかのような言い方をして、危機感をあおるのはやめるべきでしょう。
24日(土)
●午後2時 NHKBSプレミアム 「家族と側近が語る周恩来」
※第1-4部まで、4時間一挙放送。中国革命の最も傑出した指導者の1人、周恩来。毛沢東のような極端な政策をとらず、合理的理性的に革命を進めようとした政治家だが、一方、最高権力者毛沢東に公然と逆らって、消えるわけにはいかない・・・周の苦悩と闘いを、家族らの証言から、見ていきます。
午後9時 NHK総合テレビ 「もしも明日・・我が子に虐待を始めたら」
午後10時 衛星第1テレビ 「プロジェクトWISDOM アメリカ ドル凋落の危機は来るか その時日本は」
25日(日)
午前8時 TBS 「サンデーモーニング」
●午前9時 NHK教育テレビ 「日曜美術館 匠の技」
午前10時 テレ朝「サンデーフロントライン」
●午後1時50分 NHK総合テレビ 「疾走する帝王 マイルス・デイビス 菊地成孔のジャズ講座」
午後9時 衛星第1テレビ 「ノルウェー連続テロ 何が起きたのか」
◎◎午後10時 NHK教育テレビ 「ETV特集 原発事故への道程 後編 安全神話の誕生」
※先週の前編は、予想を上回る内容でした。今週もぜひぜひ、お勧めします。できたら、録画も。
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週末の番組案内 受信トレイ
Hazu Hiroaki <hazu@pop02.odn.ne.jp> 2011年9月22日17:50
To: 波津 大学研究室 <hazu@otsuma.ac.jp>
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夜分、すみません。明日あさっては、ゼミ内外で、横浜コクリコ散策という楽しい企画があり、1泊するのです。で、今のうちに、案内を送っておこうと思います。
明日から日曜までの3日です。
見逃せない番組がいくつかあるので、寝不足君ですが、これだけは、と思いまして。一押しは、23日夜10時の「マイケル・サンデル究極の選択 テロリストの処刑は許されるのか」、それに、25日夜10時の 「ETV特集 原発事故への道程 後編 安全神話の誕生」です。必見です。
あす23日(金)
●午前10時 NHK総合テレビ 「そこが知りたい 復興を急ごう」
◎午後9時 NHKBSプレミアム 「BS歴史館 日本史の常識を大逆転②幕府は弱腰ではなかった 黒船襲来47日間の攻防」
◎◎午後10時 NHK総合テレビ「マイケル・サンデル究極の選択 テロリストの処刑は許されるのか」
※今回は、サンデル先生の一連の番組でも、とくに注目すべきテーマです。これに似た設定は、僕もかつて、3年生の授業「生活と規範意識」でやったことがあります。
「君が、ヒトラーが2歳のころに、タイムマシンで飛んだとする。幼年ヒトラーは、崖の淵にいる。手で押せば、転落して死に、その後にヒトラーが殺すことになる600万人のユダヤ人を含む、欧州人3000万人以上を助けることになる、とする。君は、ヒトラーを殺せるか」という設問です。
これはヒトラー2歳というところが、もう1つ、事態を複雑にしています。
だったら、すでに総統になったヒトラーでもいい。
「1939年、彼の執務室に、タイムマシンで飛び込み、射殺することができるとすれば、やるか」
これは、死刑の是非とも通底する難問です。昨年、僕の授業でこんな設問を投げかけられたことを覚えている人々も含め、サンデル先生は、どんなふうに議論を整理していくのか、ぜひ見て下さい。
●深夜0時 衛星第1テレビ 「ネズミ族と呼ばれて 北京 地下に住む人々」
※富裕層はますます富み、貧しい人々は非人間的な暮らしを強いられる、主要国中、最も情け容赦ない資本主義社会、中国。その実態をえぐります。空母なんか作っている暇があったら、中国政府は、国民の暮らしを最低限保証すべきでしょう。ただし、「中国の空母建設」を騒ぎ立てる日本の一部の人々にも、言っておきたいことがあります。空母なら、インドも、ブラジルも、イタリアも、いやまだまだ、たくさんの国が持っています。まるで、中国が、アメリカに次ぐ世界第2の空母保有国になるかのような言い方をして、危機感をあおるのはやめるべきでしょう。
24日(土)
●午後2時 NHKBSプレミアム 「家族と側近が語る周恩来」
※第1-4部まで、4時間一挙放送。中国革命の最も傑出した指導者の1人、周恩来。毛沢東のような極端な政策をとらず、合理的理性的に革命を進めようとした政治家だが、一方、最高権力者毛沢東に公然と逆らって、消えるわけにはいかない・・・周の苦悩と闘いを、家族らの証言から、見ていきます。
午後9時 NHK総合テレビ 「もしも明日・・我が子に虐待を始めたら」
午後10時 衛星第1テレビ 「プロジェクトWISDOM アメリカ ドル凋落の危機は来るか その時日本は」
25日(日)
午前8時 TBS 「サンデーモーニング」
●午前9時 NHK教育テレビ 「日曜美術館 匠の技」
午前10時 テレ朝「サンデーフロントライン」
●午後1時50分 NHK総合テレビ 「疾走する帝王 マイルス・デイビス 菊地成孔のジャズ講座」
午後9時 衛星第1テレビ 「ノルウェー連続テロ 何が起きたのか」
◎◎午後10時 NHK教育テレビ 「ETV特集 原発事故への道程 後編 安全神話の誕生」
※先週の前編は、予想を上回る内容でした。今週もぜひぜひ、お勧めします。できたら、録画も。
「『脱原発』に6万人」関西各紙の報道
東京・明治公園で19日、作家の大江健三郎さんらが脱原発を目指して呼び掛けた「さようなら原発5万人集会」が開かれました。わたしは関西にいて、ネット上のソーシャルメディアやマスメディアを通じてそのもようを知るだけでしたが、例えばツイッターのわたしのタイムライン上では、マスメディアの報道をめぐって、この集会とデモを報じたか否か、報じた場合は参加人員を主催者発表の「約6万人」と報じたのか、警察調べの別の数字だったのかなど、いくつかの点が話題になっていました。関西ではこの出来事をマスメディアはどのように報じたのか、全国紙の大阪本社発行の20日付朝刊の紙面の扱いや見出しを書き留めておきます。
【朝日】第2社会面囲み・全2段「脱原発デモ 東京に6万人」17字×24行、写真なし ※参加人員は「主催者によると」
【毎日】1面1段「聴け5万人の声『サヨナラ原発』」10字×28行、ヘリ写真3段 ※参加人員は「主催者発表で約6万人」
第1社会面3段「避難者ら 叫び」「日本全体で考えて/『安全』うそだった」(参加者の声)10字×70行
【読売】第3社会面1段「東京で反原発集会」13字×17行、写真なし ※人数記載なし
【産経】第3社会面・横組み1段「脱原発で6万人集会」17字×11行、写真なし ※参加人員は主催者発表
【日経】第2社会面1段「脱原発の集会6万人が参加」11字×19行、写真なし ※参加人員は主催者発表
関西地方の代表的な地方紙ととして、京都新聞と神戸新聞の紙面上の扱いも記録しておきます。ともに、共同通信の配信記事を掲載しています。
【京都】1面囲み2段「6万人原発ノー」「東京で最大規模集会」16字×21行、ヘリ写真3段 ※参加人員は主催者発表
第2社会面・横1段全4段「福島の怒り 旗に託し」「『放射能はごめんだ』『不便でも止めて』」10字×51行、写真3段
第2社会面1段「『立ち上がろう』山本太郎さん訴え」10字×31行、写真2段
【神戸】1面囲み2段「脱原発へ6万人結集」「大江健三郎さんら訴え」16字×22行、ヘリ写真3段 ※参加人員は主催者発表
第2社会面1段「俳優山本さん『脱原発』訴え」11字×27行
1面で報じたのは毎日と京都、神戸。朝日は第2社会面でそれなりに目立つ見出しの立て方。読売、産経、日経はいわゆるベタ記事で、中でも読売と産経は社会面をさらにめくったページの短信記事の扱いでした。参加人員は、読売の記事に記載自体がないのが目を引きましたが、ほかは各紙とも主催者発表を引用。警察調べの人数は、京都新聞の1面の記事の末尾に「警視庁は、デモの参加者を約3万人としている。」との記述がありました。
東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の後、「脱原発」を求めたデモやパレードの例は、大震災から3カ月の6月11日にもありました。このときの、在阪各紙の扱いは以下の通りでした。
※参考過去エントリー「脱原発デモの各紙報道に差」2011年6月15日
http://d.hatena.ne.jp/news-worker/20110615/1308091774
※6月12日付の大阪市内発行朝刊各紙
【朝日】1面準トップ「脱原発デモ 広島で福島で」全5段(写真3・5段=福島県郡山市のデモ)▽社会面トップ「動く」「『とにかくアクションを』『子ども守りたい』」「脱原発 御堂筋4000人」「被爆地『見過ごせぬ』」写真4枚=広島、大阪、大津、東京・東電前※記事で紹介しているのは大阪、東京・新宿、福島・郡山、福井、広島、大津の5カ所
【毎日】第3社会面1段(全3段)「全国で脱原発 初の一斉行動」「130カ所で集会やデモ」(写真2段=大阪市中央区)
【日経】第2社会面1段(全3段)「『脱原発』」訴え各地で集会」(共同通信)
【京都】第2社会面3段「『脱原発』各地で訴え」「京で600人パレード」(写真=京都市中央区のデモ)「『ノーモア・ヒバクシャ』広島、270人行進」(広島、大阪=共同通信)
【神戸】第2社会面3段「『もう原発はいらない』」「全国各地で集会やデモ」「神戸では500人参加 学習会の関心も高く」
6月のエントリーでも書きましたが、マスメディアによって報道の扱いが分かれる社会事象はままあります。原発のように、新聞社によっては「社論」がはっきりしているようなテーマの場合、その傾向は一段と強まります。扱いの大小、さらには「報道しない」との選択も、それが正しいか否かではなく、マスメディアとしての編集上の判断の一つということです。だからこそ、社会に複数のマスメディアが存在していること自体、多様な価値観が社会に担保されていることの一助につながります。
今回も新聞によって扱いが分かれたことは、事前に予想した通りでした。その中で、6月は記事の掲載がなかった読売、産経が、大きな扱いではないとはいえ今回は記事を掲載しました。一般的にみても、6月の時点と比べて「脱原発」が社会のキーワードとして存在感と重みを増していると感じます。一方で、朝日が6月の紙面との比較で言えば、今回は極めて小さい扱いだったことには、少なからず驚きました。
ちなみに産経新聞の20日付朝刊の1面トップは、福島第一原発の中で事故収束のために働く作業員を紹介したルポ風の長文の記事。見出しは「『原発は爆発させねえ』」「放射線と対峙 2000人の決意」「福島第1作業員 闘い続く」でした。東京都内発行の産経紙面も同じ記事が一面トップだったようです。細かい表現が異なっているところがあるようですが、ネットにアップされています。取材が丁寧だと感じました。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110920/dst11092008420002-n1.htm
大阪発行の各紙20日付朝刊では、大阪市の平松邦夫市長が19日、再選を目指して11月27日投開票の市長選に出馬することを正式表明したニュースも、一面や社会面で大きく報じられています。大阪市長選には、大阪府の橋下徹知事が鞍替え出馬に意欲を示しており、知事選とのダブル選挙が現実味を増しています。かねてから橋下氏は平松市政を批判。平松氏も19日の記者会見では橋下氏を「強い扇動家」「知事として実際に何をやったのか」などと酷評したと報じられています。11月の選挙本番へ、両者の舌戦も加熱していくのでしょう。この選挙を大阪のマスメディアがどう報じるのかについても、今後、書き留めていくつもりです。(ブログ「ニュースワーカー2」より)








